【呪術廻戦】羂索の正体は?加茂憲倫・虎杖の母・夏油傑を乗り換えた千年の呪詛師の目的と最期を徹底解説
渋谷事変で五条悟を封印し、死滅回游を仕掛けた『呪術廻戦』最大の黒幕、羂索(けんじゃく)。夏油傑の顔で登場しながら中身は別人という衝撃の展開から、羂索の正体は結局何者なのかという疑問は作品を語るうえで欠かせないものになりました。
この記事では、羂索の術式と正体、これまで乗り換えてきた肉体、虎杖悠仁との関係、死滅回游の本当の目的、そして乙骨憂太に討たれた最期までを原作の話数とともに整理します。アニメ第3期「死滅回游 前編」の先の展開を含むネタバレ記事です。
【結論】羂索の正体は千年以上生きる呪詛師。脳を入れ替えて肉体を乗り換え続けてきた
- 羂索は1000年以上前から生きている呪詛師。宿儺が生きていた平安時代の同時代人
- 術式は脳を入れ替えて他人の肉体を乗っ取る能力。額の縫い目がその証
- 過去に乗っ取った体は加茂憲倫、虎杖香織(虎杖の母)、夏油傑など
- 目的は天元と人類を同化させ、呪術の新しい可能性を見ること
- 最期は原作243話。髙羽史彦とのコントの直後、乙骨憂太に首を落とされて死亡
ひとつずつ、原作でどう明かされたかを追っていきます。
羂索の基本プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 羂索(けんじゃく)。本名は不明 |
| 正体 | 1000年以上前から生きる呪詛師 |
| 術式 | 脳を入れ替えて肉体を乗っ取る(名称不明)。乗っ取った体の術式も使える |
| 現在の体 | 夏油傑(呪霊操術が使える) |
| 過去の体 | 加茂憲倫、虎杖香織(虎杖悠仁の母)ほか多数 |
| 主な行動 | 五条悟の封印、渋谷事変、死滅回游の開始、天元との同化 |
| 最期 | 原作243話で乙骨憂太に斬首され死亡 |
渋谷事変で初めて「夏油傑ではない何者か」として正体の一端を見せ、以降は宿儺と並ぶもう一人のラスボスとして物語の中心に居座り続けました。
術式の正体:脳を入れ替えて体を乗り換える

羂索の最大の特徴は、自分の脳を他人の体に移し替えて、その肉体と術式を乗っ取るという術式です。額を横一文字に縫った跡は、脳を入れ替えた際の縫合痕で、どの体に入っても同じ位置に現れます。渋谷事変で夏油傑の額にこの縫い目があることが判明し、中身が別人だと分かりました。
- 乗っ取った体の術式が使えるため、夏油の体では呪霊操術を行使
- 過去の体の術式も記憶しており、加茂憲倫の体で得た知識や呪胎九相図の技術も利用
- 脳さえ無事なら体が滅びても乗り換えられるため、実質的に不老不死に近い
- ただし脳そのものを破壊されれば死ぬ。これが最期の伏線になった
この術式のおかげで羂索は1000年以上を生き延び、呪術界の歴史を自分の実験場にするような所業を歴史の裏側で延々と続けてきました。
羂索が乗り換えてきた肉体:加茂憲倫、虎杖の母、夏油傑
原作で判明している羂索の過去の肉体は、どれも呪術廻戦の根幹に関わる人物ばかりです。
| 肉体 | 時期 | 羂索がやったこと |
|---|---|---|
| 平安時代の呪詛師(本来の体) | 1000年以上前 | 宿儺や天元と同じ時代を生き、宿儺の指の処理などに関与 |
| 加茂憲倫 | 約150年前(明治初期) | 呪霊と人間の子を身ごもらせる実験で呪胎九相図を作成。「史上最悪の術師」と呼ばれる |
| 虎杖香織(虎杖悠仁の母) | 十数年前 | 虎杖仁と結婚し、虎杖悠仁を出産。宿儺の器になれる存在を自ら作り出した |
| 夏油傑 | 2017年12月〜 | 乙骨に敗れて死亡した夏油の遺体を乗っ取り、渋谷事変と死滅回游を実行 |
加茂憲倫として:呪胎九相図を作った最悪の術師
御三家・加茂家の歴史に泥を塗った存在として語られる加茂憲倫は、羂索が乗っ取っていた体でした。呪霊の子を宿す体質の女性に9度の妊娠と堕胎を強いて作り出した呪胎九相図は、後に脹相・壊相・血塗として受肉し、物語に大きく関わります。
虎杖の母として:虎杖悠仁は羂索の子だった
最大の衝撃は、虎杖悠仁の母・虎杖香織の額に縫い目があったことです。つまり虎杖は羂索が乗っ取った体から生まれた、羂索の子どもということになります。羂索は宿儺の器に耐えうる肉体を、自分の手で産み落としていたのです。虎杖が宿儺の指を食べても死ななかった理由の一端は、この出生にあります。
夏油傑として:五条悟の封印と渋谷事変
乙骨憂太に敗れて命を落とした夏油傑の遺体を乗っ取り、2017年の百鬼夜行の直後から羂索は夏油として活動を始めます。真人や漏瑚ら特級呪霊と手を組み、渋谷事変で獄門疆を使って五条悟を封印しました。五条が封印から解放されるまでの流れは、以下の記事で詳しく解説しています。
五条悟の復活は2回ある?221話の封印解除と260話の真相はこちら
羂索の強さと使用した術式・技の一覧
羂索の恐ろしさは、本人の戦闘力というより千年分の知識と、乗り換えてきた体ごとに蓄えた術式の引き出しの多さにあります。それでも九十九由基という特級術師を正面から倒しているため、戦闘能力も最上位クラスです。
| 術式・技 | 由来 | 作中での使われ方 |
|---|---|---|
| 脳の入れ替え(固有術式) | 羂索本来の術式 | 肉体の乗り換え。千年を生き延びた根幹 |
| 呪霊操術 | 夏油傑の体 | 呪霊を取り込み使役。渋谷事変や死滅回游で多数の呪霊を投入 |
| 極ノ番「うずまき」 | 呪霊操術の奥義 | 取り込んだ呪霊を一つに圧縮して放つ。術式を抽出する応用も |
| 無為転変 | 真人を取り込んで獲得 | 魂の形を変える真人の術式。九十九戦で切り札として使用 |
| 反重力機構 | 過去に乗っ取った体の術式 | 重力を操作。九十九由基の「星の怒り」に対抗した |
| 獄門疆の運用 | 特級呪物 | 五条悟を封印。羂索の計画を成立させた最大の一手 |
特に真人を取り込んで無為転変まで手に入れた点は、本来なら使えないはずの他人の術式を自分のものにするという、羂索の在り方そのものを象徴しています。
羂索の目的:天元と人類を同化させて「可能性」を見たかった

羂索の目的は、世界征服でも復讐でもありません。原作で本人が語ったのは、天元と日本中の人間を同化させ、呪術がどんな進化や混沌を生むのかを見てみたいということでした。
- 天元:日本中の結界を支える不死の術師。星漿体との同化を怠ったことで進化し、人類とも同化できる状態になった
- 死滅回游:日本中の術師を殺し合わせ、その呪力と魂で天元と人類を同化させる儀式の準備
- 九十九由基との戦い(204〜208話):天元を守ろうとする九十九を倒し、羂索は天元を取り込むことに成功
- 動機:善悪ではなく「混沌が見たい」という純粋な好奇心。だからこそ誰にも止められなかった
羂索にとって宿儺も虎杖も五条も、すべては長い実験のための駒に過ぎませんでした。感情で動く敵が多い作品の中で、徹底して実験者の目線を崩さなかったことが、羂索の不気味さを際立たせています。
羂索の最期:髙羽史彦とのコントの果てに乙骨憂太が首を落とす
死滅回游が終盤を迎え、宿儺と五条の戦いが始まる裏で、羂索は想定外の相手と対峙します。それが「面白いと思ったことが現実になる」術式を持つ三流芸人の術師・髙羽史彦です。羂索は髙羽のイメージに付き合ってコントを演じ続け、240話から242話にかけては戦闘ではなく漫才じみた応酬が延々と描かれました。
そして243話。髙羽との時間を終えた羂索の背後に、乙骨憂太が現れます。乙骨は羂索の首を一太刀で斬り落とし、1000年以上続いた呪詛師の人生に終止符を打ちました。首を落とされた羂索は死に際に「アンタに任せるよ。せいぜい楽しませてくれ」と言い残し、宿儺に全てを託すような言葉を残して消えています。
- 羂索を倒したのは虎杖でも五条でもなく、かつて夏油を倒した乙骨憂太だった
- 羂索が死んでも死滅回游や天元同化の仕組みは残り、宿儺がそれを引き継ぐ形に
- 羂索の本名や本来の姿は最後まで明かされず、謎のまま物語は閉じた
夏油の体を奪った羂索を、夏油を討った乙骨が終わらせるという因縁の決着は、ファンの間でも呪術廻戦屈指の因果応報と評価されています。
羂索の暗躍を時系列で整理
羂索が作中で何をしてきたのかを時系列に並べると、呪術廻戦という物語の裏側で彼がどれほど多くの出来事を仕組んできたかが見えてきます。
| 時期 | 出来事 | 羂索の関与 |
|---|---|---|
| 1000年以上前 | 宿儺が平安の世を恐怖に陥れる | 同時代を生き、宿儺の指が呪物として残る過程に関与 |
| 約150年前 | 呪胎九相図の誕生 | 加茂憲倫として呪霊と人間の混血を生み出す実験を行う |
| 十数年前 | 虎杖悠仁の誕生 | 虎杖香織の体で虎杖を出産。宿儺の器となる肉体を用意 |
| 2017年12月 | 百鬼夜行で夏油傑が死亡 | 直後に夏油の遺体を乗っ取り、以後は夏油の姿で活動 |
| 2018年10月31日 | 渋谷事変 | 獄門疆で五条悟を封印。真人を取り込み、死滅回游を宣言 |
| 2018年11月〜 | 死滅回游 | 日本中に結界を展開し、術師同士の殺し合いを開始 |
| 原作204〜208話 | 九十九由基との戦い | 九十九を倒し、天元を取り込む |
| 原作240〜243話 | 髙羽史彦とのコント、乙骨の襲撃 | 乙骨憂太に首を落とされ死亡 |
こうして並べると、主要な事件のほとんどに羂索の手が入っていることが分かります。虎杖の出生すら羂索の仕込みだったという事実は、主人公の物語そのものが黒幕の掌の上にあったことを意味しています。
羂索というキャラクターの魅力:なぜ読者はこの黒幕に惹かれたのか
羂索は読者投票でも高い順位に入る人気キャラクターです。千年を生きた呪詛師でありながら、どこか飄々としていて、敵にも味方にも本気で執着しないのが羂索らしさでした。
- 知的で余裕のある立ち回り:常に数手先を読み、五条封印すら計画の一部として淡々と実行する
- 夏油の顔で語る残酷さ:親友を失った五条や乙骨にとって、夏油の姿で現れること自体が最大の攻撃になった
- 髙羽とのコント:ラスボスの一角が三流芸人の世界観に全力で付き合うという、作品屈指の異色回を生んだ
- 最期の潔さ:首を落とされても取り乱さず、宿儺に「楽しませてくれ」と託して退場した
倒されたあとも、羂索が仕込んだ天元同化や死滅回游の仕組みは物語に影響を与え続けました。退場してなお作品を動かし続けたという点で、呪術廻戦の黒幕像を決定づけた存在といえます。
羂索に関するよくある質問
羂索は宿儺とどういう関係?
同じ平安時代を生きた間柄で、宿儺の指を呪物として残す処理にも羂索が関わっています。協力者ではあるものの、互いに利用し合う関係で、宿儺は羂索を一度も信用していませんでした。
羂索の本当の名前や元の姿は?
原作完結時点でも明かされていません。「羂索」は仏具の縄に由来する呼び名で、本名かどうかも不明です。元の体についても描写はなく、作中屈指の謎として残りました。
アニメではどこまで描かれている?
2026年1月から放送された第3期「死滅回游 前編」で、羂索は死滅回游の仕掛け人として本格的に動き出しています。九十九由基との戦いや天元同化、髙羽とのコント、乙骨による最期は「死滅回游 後編」以降で描かれる予定です。後編の制作は決定していますが、2026年10月時点で放送時期は未発表です。
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まとめ:羂索の正体は千年の実験を続けた呪詛師。終わらせたのは乙骨だった
- 羂索は1000年以上前から生きる呪詛師で、脳を入れ替えて肉体を乗り換える術式を持つ
- 加茂憲倫、虎杖の母・香織、夏油傑の体を乗り継ぎ、虎杖悠仁は羂索から生まれた
- 目的は天元と人類の同化による「呪術の可能性」の観測。死滅回游はそのための儀式
- 243話で乙骨憂太に首を落とされて死亡。本名や元の姿は最後まで不明
感情ではなく好奇心だけで千年を生きた羂索は、呪術廻戦という作品の最も底の見えない悪役でした。アニメ第3期で彼の暗躍を見ている人ほど、この結末を知ると見え方が変わるはずです。
